FUTURE MEDIAフューチャーメディア

フューチャースピリッツの動向やお客様の導入事例など最新情報をお届けします

bg

2023.06.28

用語解説

【Amazon EC2とは?】初心者でもわかるざっくり解説

今回はアマゾン ウェブ サービス (AWS)のサービスの1つである「Amazon EC2」について、解説いたします。
記事内ではAmazon EC2がどのようなサービスなのか、利用するメリットも含めてご紹介いたします。

Amazon EC2とは?

Amazon EC2AWSで仮想サーバーを構築するサービスの1つです。
名前の「EC2」は「Elastic Compute Cloud」の頭文字EC2つあることからきています。
このサービスを利用することで、仮想サーバー(インスタンス)を簡単に構築、管理できます。
特に管理画面があるので手軽に操作でき、OSCPU、メモリなどの要件を順に選択することでサーバーを構築することができます。

Amazon EC2のメリット

Amazon EC2を利用するメリットはいくつかありますが、今回は代表的な3つをご紹介します。

1.クラウド

メリット1つ目はクラウドである点です。
一般的にサーバーを運用する方法として、オンプレミス、レンタルサーバー、クラウドの3種類が挙げられます。
1つ目のオンプレミスは、必要なサーバー機器を自社で購入し、構築・設定して利用する方法です。そのため環境を利用するまでに時間がかかり、機器にトラブルがあった場合などは自社で修理する必要があります。
2つ目のレンタルサーバーは、自社でサーバー機器は保有せず、レンタルサーバー業者が準備したサーバー機器の環境を利用する方法です。
3つ目のクラウドも、自社ではサーバー機器を保有せず、Amazonのようなサービスを提供している企業からインターネットを通じてサーバー環境を提供してもらいます。
クラウドはレンタルサーバーより柔軟な構成が可能な点が特徴です。

今回解説するAmazon EC2はクラウドであり、インターネットがあれば必要な要件を選択して設定するだけで簡単にサーバーを構築することができます。そのため構築内容によって異なりますが、数分程度で構築することも可能です。
またサーバー機器の物理的な管理や修理はAmazonなどのサービスを提供している企業が行うため、サーバー管理の負担を軽減することもできます。
これらから、Amazon EC2を利用することで迅速にサーバー環境を構築できる上、サーバー機器の管理にかかる負担を軽減できるというメリットがあります。

 

2. スケーラビリティ

メリット2つ目はスケーラビリティの高さです。
Amazon EC2ではサーバーのスペックや台数を状況に応じて変更することができます。
例としてアクセスが多い場合は「サーバーの台数を増やす」「サーバーのスペックを上げる」などを行うことでサーバーダウンを回避する対応が行えます。
一方、アクセスが少ない場合は「サーバーの台数を減らす」「サーバーのスペックを下げる」などの対応でコストを抑えることができます。
そのため、Amazon EC2は一定のサーバー台数とスペックで運用する時と比べて、全体的にはコストを抑えながらもサーバーダウンを回避する対策が行えるというメリットがあります。

3.料金体系

Amazon EC2のメリット3つ目は豊富な料金体系です。
AWSサービスの料金体系は基本的に従量課金という形で請求されます。
従量課金とはサービスの使用量に応じて料金が変動するというもので、使った分だけお金を払う料金体系です。 

Amazon EC2では上記の従量課金を含めた4つの料金体系があります。

⑴ オンデマンドインスタンス

オンデマンドインスタンスは、基本的な料金体系である従量課金です。
使った分だけ支払うため、サーバーの利用時間や使用したリソースに応じて課金されます。
オンデマンドインスタンスはこの特徴から、短期的な利用や需要の変動が激しい場合に適しています。

⑵ リザーブドインスタンス

リザーブドインスタンスは、サーバーのスペックを指定して1年間または3年間といった長期間の利用を予約することで割引を受けられる料金体系です。
そのため、使った分だけ支払う従量課金ではなく定額の課金になります。
リザーブドインスタンスはオンデマンドインスタンスと比べて最大72%も割引されるので、長期間の使用や安定した需要がある場合に適しています。

⑶ Savings Plans

Savings Plansもリザーブドインスタンスと同様に1年間または3年間といった長期間の利用を予約することで割引を受けられる料金体系です。
Savings Plansは利用者が1時間あたりに支払う利用金額をあらかじめ決めることで割引を受けることができます。そのため決めた利用金額分を使用しなくても料金を支払う必要があります。
Savings Plansもオンデマンドインスタンスと比べて最大72%も割引されるので、長期間の使用や安定した需要がある場合に適しています。

⑷ Amazon EC2スポットインスタンス

Amazon EC2スポットインスタンスは、AWSが使用していないリソースを利用して入札方式で料金を決定する料金体系です。
オンデマンドインスタンスと比べると最大90%の割引を受けることができるので、AWSをかなりお得に利用することができます。
ただ、AWSのリソースの空きがなくなるとAWSから通知があり、そこから2分間の猶予時間の間にサーバーを休止するか停止するか削除しなければなりません。そのため本番環境での利用には適しておらず、開発やテスト環境で利用する場合に適しています。

このようにAmazon EC2では複数の料金体系あるため利用用途に合わせて選択することができ、さらには割引を受けられるものもあります。
ただ、割引が受けられる料金体系の場合、注意する事項もあるため実際に利用される際はよく確認した上でご利用ください。

まとめ

今回はAmazon EC2 についてメリットを含めて解説いたしました。
Amazon EC2AWSで利用できる仮想サーバーサービスの一つであり、クラウドである点、スケーラビリティが高い点、豊富な料金体系がある点の3つのメリットがあることをご紹介しました。
Amazon EC2は迅速にサーバー環境を構築できる上、コストを抑えながら柔軟に運用できますが、料金体系のように一部注意が必要な点もあるため、用途に合わせて適切な選択をする必要があります。
今後もAWSが提供している様々なサービスについてご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください!

AWSの導入でお困りの方はお気軽にご相談ください!

AWS 無料相談はこちら

この記事をシェアする

メルマガ配信中!ご登録いただいたメールアドレスに、編集部おすすめ記事や最新情報を、いち早くお届けします。

記事の一覧を見る 戻る

お問い合わせはこちら

ご不明点や気になる点は、
サポートデスクにお問い合わせください

お問い合わせ