大阪市中央区のシステム開発会社、株式会社ロジカルスタジオ(以下、ロジカルスタジオ)様は当社のパートナー制度「Futureパートナー」の一員です。
今回は、ロジカルスタジオのディレクターである沓野 豪様に、会社の事業や当社とのつながりについて語っていただきました。
古川代表の社名に込めた思いとは
―最初に、事業の紹介をお願いします。
沓野「元々はパソコンのソフトウェア開発事業からスタートしました。その後、コンサルタントや設計開発技術者(SE)の派遣などに業容を拡大させていき、現在ではWebサイトやWebサービスのコンテンツ企画、要件定義、デザイン制作、システム開発、運用保守、そして改善提案まで行うようになりました。」
―ロジカルスタジオという社名の由来を教えてください。
沓野「ロジカルは英単語の“ロジック”にある通り、“論理的”を意味します。一方、“スタジオ”はというと、“職人(エンジニア)たちが集まって、品質にこだわりながらも楽しくモノづくりができる場=工房(スタジオ)にしたい”という意味合いがあります。代表の古川はエンジニアでもあるため、みんなが楽しく働ける場所を創りたいという想いから、この社名がつけられました。」
職人(エンジニア)集団が手掛けるWebサイト制作・システム開発
―Webサイト制作でよく取り扱われているCMSはどんなものがありますか。
沓野「お客様のご要望やご要件に応じて提案するCMSを選択しています。自治体・官公庁などの公的なお客様やセキュリティを重視するお客様には『Movable Type』、手軽に(コストを抑えて)自社でサイト更新や運用を行いたいというお客様には『WordPress』、多言語ウェブサイトや商品情報管理システムとの連携など、お客様のご要望を踏まえて複雑な設計を求められる場合には、カスタマイズの幅が広い『Drupal』、その他にも『PowerCMS』などお客様の要望に合わせて対応しています。さらに、既存のCMSではご要件を満たせない場合は、フルスクラッチでの開発も提案しています。」
―Drupalを取り扱うのは珍しいと思いますが、Drupalも扱われているのですね。
沓野「おっしゃる通り、『Drupal』は国内でも取り扱いが少なく、弊社でもプロジェクト全体の1割程度になります。また、『Drupal』のインフラ環境は『Acquia Cloud Platform』を利用することが多いのですが、やりとりが基本的に英語なことや、時差があるため担当者からの回答に少し時間がかかるなど、国内のCMSやクラウド環境と比べて対応面では課題もあるのかなと感じています。
しかしながら、『Drupal』はモジュールを含めてカスタマイズできる幅が非常に広いため、大規模で個別要件が高いお客様向けに適しています。そのため、弊社では専門のエンジニア4名体制で、知見を深めながら対応を強化しています。今年の4月に入社した新入社員も、資格試験の合格に向けて頑張ってくれているんですよ。」
―Webサイトの運用においてインフラ環境の選定も重要ですが、これまでホスティングやクラウドのサービスにおいて感じた課題を教えてください。
沓野「Webサーバーに関してはお客様が直接ホスティングサービスをご契約されるケースが多いです。そのため、システム構築においてホスティング事業者から環境に関する情報を得たい場合、直接の契約関係がないため、お客様を通じて確認をとる必要が出てきます。
これにより、必要な回答がなかなか得られないことがしばしばあります。関係する制作やシステム会社が直接ホスティング事業者に問い合わせができるような仕組みがあれば、プロジェクトがよりスムーズに進められるのではと感じています。」
―すこしざっくりとした聞き方になってしまいますが、当社のホスティングサーバーサービスはいかがでしょうか。
沓野「制作やシステム開発において、窓口で担当いただけるエンジニアの方が私たちのニーズを理解してくださるのは大変ありがたいです。特に、迅速に対応していただけるところが良いなと感じています。例えば、フルスクラッチで構築したECサイトで帳票出力の際にライブラリが必要となったときに、その日のうちにインストールいただけました。
また、専任で営業の方がついているおかげで、新しい開発環境の要望もスムーズに伝わり、迅速に用意していただける点も非常に助かっています。御社のサービスを利用することで、制作やシステム開発に注力できますので、とても心強いですね。
さらに、印象的なのは複雑な調整が必要な案件でもサポートしていただける点です。サーバリプレイスに伴ってPHPのアップデートを行うという案件がありましたが、複数の制作会社が関与しているため、責任範囲の切り分けが必要になりました。しかし、御社がフロントに立って調整し、整理してくださったおかげで、スムーズに進行できたと思います。本来注力すべきポイントにリソースが割けるようになったので、とても感謝しております。」
男性での育児休暇取得や若手社員が特技を活かせる職場環境
―話は変わりまして、沓野様は昨年育児休暇を取られたそうですね?
沓野「はい、私事ではありますが、2022年の6月から約2か月、育児休暇をいただきました。戻ってきた時に、前のポジションが確保されており、また、社内の状況も定期的にチェックしていたので、復帰の際に大きく戸惑うことはなかったです。育児休暇からの復帰後も変わらず、システム案件を中心にディレクション業務に携わっています。」
―壁に描かれたサインやブログのイラスト、アイコンなどが気になりましたが、
デザイナーの方が多いのでしょうか?
沓野「壁に描かれたサインに関しては、毎年新入社員の方が手書きしています。デザイナーが多いというよりは、相手が喜ぶ事が好きな人が多いですね。社員の誕生日に、事務員さんがイラストをプレゼントする「誕生日お祝い大使」という企画を始められました。社員のみんなにも好評で、入社式や、採用サイトに使われるイラストも、その方に手掛けていただいています。今では案件で、イラストを制作していただくこともあるんですよ。
また、バックエンドエンジニアの中には趣味でイラストを描く方がおり、各社員の似顔絵イラストを描いていただいています。似顔絵を使うことで社員同士の親近感が湧きやすく、ツール上でも円滑なコミュニケーションの一助になっていると思います。採用では職域に準じた資質を見ていますが、それ以外に個性を重視している側面もあります。それぞれの興味や関心に根ざした特技を活かしながら、より、みんなが働きやすく、仕事が面白いと思える組織として成長していきたいですね。」
フューチャースピリッツに対する感想
―ここで、当社のイメージや感想を伺ってみたいです。
沓野「個人的な感想になりますが、フューチャースピリッツ様は非常にクレバーで、かつパワフルに活動している印象があります。特に、『MTP on FutureCloud』という、『Movable Type Premium』と『アマゾン ウェブ サービス(AWS)』を組み合わせたサービスで自治体へのアプローチを展開され、その後には地域創生SDGs官民連携のプラットフォームもリリースされるなど、長期的スパンでとても筋の通った経営をされている会社だと思っています。
一方、フォームメーラーのような、長期にわたって多くのユーザーが利用するサービスも展開しており、多角的に経営されている印象があります。フォームメーラーは本当に驚いていて、ノーコードでフォームが作成でき、さらに、ファイル添付やメール送信機能、集計機能までありますよね。スクラッチ開発だと検討・組み込みが必要な機能が豊富に用意されていて、制作会社視点で率直に素晴らしいと思いました。」
沓野様と当社担当の東條
―当社への注文はありますか?
沓野「弊社はWebデザインやアプリ、システム開発が中心ですので、リソースが足りない場面も少なくありません。そんな状況の中、AWS などのインフラ環境に関する専門的な相談ができるパートナー企業としてのフューチャースピリッツ様の存在はとてもありがたいと感じています。我々も、そんなフューチャースピリッツ様の良きパートナーであり続けられるよう、技術力を磨いていきたいですね。」
パートナー制度について詳しい情報はこちらから
パートナー様概要 | |
会社名 | 株式会社ロジカルスタジオ |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区久太郎町4-2-1 本町イシカワビル4階 |
URL | https://logical-studio.com/ |
事業内容 | ・コンピュータ・ソフトウェア開発、販売及び情報処理サービス業務 ・コンピュータのシステム利用に関するコンサルタント業務 ・コンピュータのシステムまたはプログラムの設計技術者の派遣 ・Webに関わるサイト・コンテンツ・プロダクトの企画・制作・システム開発・運用保守 |