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2022.03.01

導入事例

台湾で最も支持される新車情報メディア「一手車訊」ウェブサイト版をインフラごとリニューアル!

台湾寶路多股份有限公司

台湾寶路多股份有限公司(以下「台湾寶路多」)は、台湾において自動車関連情報事業に取り組んでいます。主力である新車情報誌『一手車訊』は、1991年の創刊以来台湾で30年以上運営されている自動車メディアで、台湾の自動車ファンに長く支持されています。
『一手車訊』のウェブサイト版[ドメイン: carnews.com](以下「carnews.com」)もまた、台湾寶路多が運営する新車情報メディアです。情報収集力が高く評価されていましたが、ウェブサイトとしての課題も出てきていました。
2021年、フューチャースピリッツは台湾寶路多からの依頼を受けて、carnews.comの膨大な記事の移行を含むウェブサイトリニューアルを行いました。

導入サービス ウェブサイト移行
サイト及びインフラリニューアル
ハイブリッドクラウド: 専用サーバー「FutureWebプロ」+AWS+Cloudflare
会社名 台湾寶路多股份有限公司
事業内容 新車情報メディア(出版、ウェブサイト)の企画、運営等
中古車情報メディア(出版、ウェブサイト)の企画、運営等
中古車鑑定サービスの提供等
自動車関連イベントの企画、運営等

carnews.comはどのような問題に直面していたか

carnews.comが前回リニューアルされたのは、15年前のこと。台湾における「紙からウェブ」へのメディアの進化の時流に沿ってユーザの支持を得た一方で、課題も生まれていました。

「旧サイト及び管理画面は、およそ15年間運用されていました。この間、何度かリニューアルや機能追加が行われてきましたが、スクラッチ開発されたCMSのプログラム言語が非常に古く、機能が増えるにつれて、フロントエンドとバックエンド両方の実行速度が遅くなっていっていました。我々にとって、ユーザビリティを向上させることと投稿や編集処理速度を改善させることは切実な問題でした」(インターネットマーケティング部主任、吳泓毅氏)

「今は情報爆発の時代。台湾メディアの競争も非常に激しくなっています。スマホが人々の情報入手における主要なデバイスになっていて、我々も変化に応じた迅速なイノベーションを果たすことを余儀なくされています。carnews.comが情報の適時性、信頼性を保つこと、ユーザにリピート利用してもらえるように進化することは、重要な課題と認識しています。今回のリニューアルを皮切りに、自社ブランドの長期計画も立てていきます」(吳氏)

「今回のリニューアルで最も重要なことは、閲覧速度を上げることでした。リニューアルによってCMSをOSS (Open Source Software)に切り替え、サーバーをフューチャースピリッツの専用サーバーに切り替えました。その結果、サイトスピードは確かに飛躍的に改善しました」(営業本部本部長、董毓正氏)

「2番目の目的は、新機能の追加、そして利用されなくなった機能の廃止でした。CMSをカスタマイズし、記事編集機能を強化するとともに、会員機能、RSS機能、抽選機能といったユーザの定着率を高める新機能を追加しました。」(董氏)

carnews.comサイト

carnews.comサイトのPC及びSP版のトップページのスクリーンショット

厳しい条件下で実施した50,000本以上の記事データ移行とサーバー切り替え

今回のプロジェクトで最も難易度が高く、かつ最重要だったタスクは、旧サイトの仕様情報が失われている状況で、50,000本を遥かに超える旧サイトの記事データを移行することでした。ほぼ全ての記事に複数の画像データが含まれており、移行対象となったファイル数は数百万にも及びます。

これら蓄積された記事と画像データは、台湾寶路多のみならず台湾の全ての自動車フリークにとって、貴重な資産です。

「リニューアル前の統計によると、ユーザが旧記事と新記事を読む比率はおよそ7:3でした。たとえば、車の知識やカスタムカーに関するトピックは、時間が経っても読む価値があるものです。これらのデータは私たちにとって歴史的な『財産』であり、移行の成功は、私たちの必須条件でした」(吳氏)

「また、旧サイトで利用していたサーバー会社は制約が多く、我々の要求になかなか応えてくれませんでした。サーバー会社を変更して自主性を高めることも、隠れた目的のひとつだったのです。これだけの数のデータ移行をシステムドキュメントなしで完遂することは非常に困難であると覚悟していましたが、結果として、納得できる形で移行を終えることができました」(董氏)

フューチャースピリッツは、今回のリニューアルに向けて、専用サーバーに2種類のクラウドサービス(AWSとCloudflare)を組み合わせたハイブリッド型のインフラを用意しました。フューチャースピリッツのサーバーは、日本国内のデータセンターでホストしています。台湾からのアクセスに対して迅速に画像を表示させるため、CDNのCloudflareをセットアップし、画像データのキャッシュ化機構を組み込みました。新サイトのCMSからアップロードされた画像は自動的にS3に格納され、かつCloudflareのキャッシュ化対象となるように設定されています。これにより、旧サイトのようにたくさんのサーバーを予め用意せずとも、記事の増加に応じて柔軟にストレージを用意し、かつ表示スピードを高速化させる仕組みを構築しました。

旧サイトから記事データのダンプファイルと画像ファイルを抽出した後、記事データは新サイト用サーバーのデータベースに取り込み、画像データはAWSのS3ストレージにダウンロードして、両データの紐づけを行いました。旧サイトの任意の記事のURLへのアクセスを、対応する新サイトの記事にリダイレクトする処理も行うことで、検索エンジン経路で流入するユーザを失わないように配慮しました。

インタビュー

営業本部本部長の董 毓正氏、インターネットマーケティング部主任の吳 泓毅氏

全プロセスをリモートで対応 日台間のプロジェクトをトラブルなく完走

なぜ台湾寶路多は、地元の台湾企業ではなく、フューチャースピリッツを開発・運用パートナーに選んだのでしょうか。

「今回のプロジェクトを計画するにあたり、依頼する相手をいろいろ調査しました。お声がけした後の提案において、フューチャースピリッツからは、非常に丁寧な提案をいただきました。費用も合理的であることも評価しました」(董氏)

「フューチャースピリッツは日本企業の一貫した特徴を持っていて、非常に丁寧で、筋道が明晰で、『我々が何をやりたいか』に対する理解力も高いと感じました。計画の実行とフォローアップにも非常に満足しています。バイリンガル(中国語及び日本語)のコミュニケーションを前提としたリモートでのプロジェクト進行には不安もありましたが、結果として、大きな問題はなくスムーズに最後まで進められました」(董氏)

「バグに対応してもらった時も、フューチャースピリッツの対応スピードは早かったので、それほど心配する場面はなかったです。今振り返ってみると、問題や危機がなかったわけではないのですが、いずれも順調に解決してもらいました」(吳氏)

「強いて言えば、もう少し柔軟性はあってもよかったかな…。今回リニューアルしたのはユーザ向けのメディアサイトですから、今後、ユーザのフィードバックを聞くことも重要になってきますね」(董氏)

「今年4月、台湾寶路多では大きなイベントを実施する予定です。その際、今回実装した新機能を活用していきます。新機能により、より多くのトラフィックを取得できるのを楽しみにします。」(吳氏)

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台湾寶路多股份有限公司
会社名 台湾寶路多股份有限公司
URL https://www.carnews.com/
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