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2023.12.14

AWS

AWS Solutions Architect Associate認定資格の合格体験記&資格取得の方法

初めまして、株式会社フューチャースピリッツ営業本部のKです。
アマゾン ウェブ サービス ( AWS ) にはさまざまな認定資格があり、大きく4つのレベルに分かれます。
FOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONAL、SPECIALTYです。

 

 

今回は2023年10月に、上記画像の左下「ASSOCIATE Solutions Architect」を取得した中の人が、実際にどのような試験勉強をしたのか、合格するためのヒント、感想など、ご紹介したいと思います。

目次

1. 経緯

合格者のスキルセットについて、ご紹介いたします。
私は新卒2年目の営業職です。エンジニアではないため、普段はAWSを直接操作することはありません。しかし、営業職として、サーバー関連の業務を日常的に担当しており、その中にはAWSの案件も含まれています。2年前にはAWS Cloud Practitionerの資格を取得しており、ある程度は AWS に関する基本的な知識は持っています。

ただ、今回挑戦したSolutions Architect Associateは、かなりエンジニア向けの資格とされていますので、勉強が必要な部分が多いと感じました。

また、母国語が英語のため、資格勉強時に参考にした書籍や講義の教材は英語バージョンも活用しました。

2.勉強ツール

a. 資料

まずは今回使用した書籍などを、以下ご紹介いたします。

AWS Certified Solutions Architect Study Guide: Associate (SAA-C03) Exam (英語版)
著者:Ben Piper, David Clinton

基礎的なソリューションアーキテクトの知識はこの教科書で勉強しました。情報量的には他の本と比べて一番多いかと思います。
約400ページすべて英語なので、人によって若干勉強しにくいかと思いますが、情報量を求める方にはこちらの本をおすすめします。

一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[C02対応]直前対策テキスト
著者:山内貴弘

上記の本に比べるとかなり易しいです。情報量が足りていない部分がありますが、ソリューションアーキテクトのエントリーとしてはおすすめの本です。
予習として一番使いやすい本だと思います。

b. Udemyでの模擬試験 (有料)

AWS Certified Solutions Architect Associate Practice Exams – Neal Davis
https://www.udemy.com/course/aws-certified-solutions-architect-associate-practice-tests-k/

この模擬試験は試験を合格するために一番役に立つ勉強ツールだと思います。
模擬試験1~3は実際の試験と一番似ていると思います。模擬試験4~6はレベルより若干難しいので、この模擬試験を一発で合格すれば実際の試験も合格すると思います。

c. AWSの各サービスの仕様ページとAWS Blogなど

最後に模擬試験で出た設問からファクトチェックするために、直接AWS各サービスから仕様を確認することを一番におすすめします。

3. 勉強の仕方

次に、上述ツールをどの様に勉強したかをご紹介します。

    • ● まずは教科書をしっかり読みます。
    • ● 毎日2時間ぐらい、最低でも2カ月間は継続して勉強することをおすすめします。
    • ● 分からないところがあればGoogleや AWS で検索して、理解することが大事です。
    • 例: Amazon FSx for Windows File ServerとLustreの違い。セキュリティグループとネットワークACLの違いなど。
    • ● 模擬試験は集中できる期間として1週間以上を設けて、無事に合格するまでを繰り返しました。(※一番重要なポイントです)この期間、私は毎日6時間以上模擬試験の体験とレビューする時間を取りました。


私は約60日間勉強し、試験前の1週間に集中して模擬試験を受けました。ですが試験前の1週間だけではなく、少なくとも2週間模擬試験を集中して行うことをおすすめします。

4. 試験感想

Cloud Practitioner試験時と比べて、かなりレベルが上がった実感があり試験に臨みました。受験時間は130分となりますが、設問数が全65点 とかなり多く、時間管理も重要です。10問以上が曖昧な回答だったため、不安な気持ちになりました。

曖昧な回答をした設問に対してフラグを付けることができます。全65問を回答した後に、最後フラグを付けた設問をレビューできる機能があるため、このフラグの活用が非常におすすめです。

5. ヒント/アドバイス

AWS Solutions Architect Associateの試験について私の体験からのアドバイスになります。また、少しテクニカルな話になりますので、予めご了承ください。

● Amazon FSx for Windows File Serverはテーマとして出題される確率が高いと思います。
参考: https://aws.amazon.com/jp/fsx/windows/

●「最もコスト最適化」の設問が、一番難しいと個人的に思っています。しっかり時間を取って、設問の文章と選択肢を読んでください。

● サーバレスが基本的にインスタンスよりコストが低い。
例: 静的なサイトをホストするには EC2よりS3。

●リアルタイム通信に利用する AWSは、Amazon Kinesis Data Streamsになります。データ処理はAWS LambdaかAWS Fargateを利用します。このお題も、高い頻度で出題される印象があります。
参考: https://aws.amazon.com/jp/kinesis/data-streams/
https://aws.amazon.com/jp/lambda/
https://aws.amazon.com/jp/fargate/

● セキュリティグループとネットワークACLについて、しっかり理解した方がいいと思います。

● 冗長構成の理解は、重要です。
例: EC2最低2台でAuto-scalingを設定し、その前にALBを設定します。またプライベートVPCでMulti-AZ設定ありの
RDSなど

● EC2間でファイル共有するAmazon EFS も、高い頻度で出題される印象があります。
参考: https://aws.amazon.com/jp/efs/

● 処理を分離するAWSに SQSを利用します。この設問も高い頻度で出題される印象があります。
参考: https://aws.amazon.com/jp/sqs/

● S3の種類(スタンダード, IA, Glacier, など)を理解するのも重要です。
参考: https://aws.amazon.com/jp/s3/storage-classes/

● DynamoDBはNoSQLのデータベースで、リレーショナルデータベースではありません。
参考: https://aws.amazon.com/jp/dynamodb/features/?pg=dynamodbt&sec=hs

● オンプレミス環境とAWSの連携の設問も必ず出ています。
例: AWS Storage Gateway
参考: https://aws.amazon.com/jp/blogs/storage/cloud-storage-in-minutes-with-aws-storage-gateway-updated/

● AWSコンソールのコーディングも1問ぐらいありますが、あまり難しくないと思います。

6. 最後に

Solutions Architect Associateの認定試験は基本的にエンジニア向けの試験なので、エンジニア職以外の方は、合格に少し苦労するかもしれません。ですが、正しくサービス及び問題の意図を理解していれば、エンジニア以外の方でも合格は可能だと思います。

また、模擬試験の体験は一番重要だと思いますので、2週間ぐらい集中時間を取って、模擬試験を繰り返し合格するまで受けた方がおすすめです。

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