クラウドインテグレーション事業本部の松倉です。
当社はセールスパートナー*1として、パブリッククラウド「さくらのクラウド」を活用したクラウドサーバーの構築・運用サービスを提供しております。さくらのクラウドにはユーザー向けのコミュニティが存在し、不定期にイベントが開催されます。今回、セールスパートナー様との情報交換を目的に、初めてユーザー会に参加させていただきました。

イベント概要

そもそもユーザー会とは、特定のサービス・製品を利用しているユーザーが集まり、情報交換や活用事例を目的としたイベントです。
今回のユーザー会では、実際にさくらのクラウドを利用してサービス提供されているユーザー企業2社による、選定ポイントとその活用事例の登壇がありました。一般的なユーザー会と同様に、本イベントでも技術的なノウハウやフィードバックが得られ、新たなビジネス機会を創出するヒントを得るだけでなく、参加者間で情報交換ができました。

ユーザー会の基本情報

• ● イベント名: 第2回 さくらのユーザー会
• ● 開催日: 2024年10月9日（水曜）
• ● 場所: さくらインターネット株式会社 東京支社

「さくらのクラウド」をご利用いだいている企業のお客様を対象に、オフラインイベントを開催いたします。 第2回は、弊社からのコンテンツに加えて、ユーザー様からも活用事例をご紹介いただきます。
https://lp.sakura.ad.jp/entry.20241009.usersmeetup2.htmlより引用

当日の雰囲気

当日はさくらインターネットさんの一室で、ユーザー企業様や私たちのようなパートナー企業様など、様々なバックグラウンドの方々が同じ空間を共有しました。

冒頭のタイミングに、さくらインターネットさんの計らいで各机の参加者同士でご挨拶する機会をいただきました。私の着座した机は、登壇されるさくらインターネットさんも含む６名のとのご挨拶から始まったこともあり、終始ユーザー会は和やかな雰囲気でした。

アジェンダ

前回ユーザー会の振り返りから始まり、前半はさくらインターネットさんが、後半はユーザー企業様によるさくらのクラウド活用事例が、それぞれ講演されました。

さくらのクラウド機能アップデート紹介

リリースされた新機能を紹介で、特にデータベースの停止期間はデータベース利用料金を無償化する「停止時非課金制度」*2が印象的でした。この後の活用事例でも言及ありましたが、さくらのクラウドは、日本語によるサポートとマニュアルの見やすさが特筆すべき点で、他社サービスの差別化になり得る強力な一要素と改めて感じました。

さくらのクラウド検定

本検定の試験範囲はさくらのクラウドに限定されることなく、デジタル技術の基礎やさくらインターネットさんのサービスなど広範囲に及ぶとのことです。そのため体系的に学習するための手段として、非常に有効な仕組みに感じました。また本検定の教育コンテンツに、1,500ページ分（！）にも及ぶ動画やオンライン教材、オフラインで学習できるダウンロード資料などが全て無料で公開される点も、学習者としては魅力的です。
なお、当日の話題に無かった教育コンテンツに対する熱い想いは、公開されているプロジェクトメンバーのインタビュー記事から伺えます。*3

さくらのクラウド活用事例①『さくらのクラウドでつくる大規模メール配信基盤』

HENNGEさんは、多要素認証やシングルサインオン、メールセキュリティなどの機能を備えた統合クラウドセキュリティサービス「HENNGE One」などのSaaSを提供する企業様です。今回はさくらのクラウドの活用事例として、提供サービス「Customers Mail Cloud」*4のサービス基盤を講演されました。
特に興味深かった部分は、さくらのクラウドに至るまでに利用されていたITインフラです。単純にさくらのクラウドを賞賛する訳でなく、「Customers Mail Cloud」の成長フェーズに応じた各インフラサービスの特性を踏まえ、最終的にさくらのクラウドが最適だったポイントを具体的に伺えました。
またAPIとTerraformを駆使することにより、短期間でサーバー数百台をリプレースし、運用効率改善されたお話は、個人的にアツかったです。

さくらのクラウド活用事例②『さくらのクラウドでWeb高速化。CDN共通キャッシュの構築』

レッドボックスさんはさくらのクラウドの活用事例として、提供サービス「定額エッジキャッシュ」*5のサービス基盤を講演されました。当社でも提案する機会の多いCDNを月額定額（日本初！）で提供される企業様で、どのようにCDNを定額提供できるか最後まで興味深く拝聴させていただきました。
前半はCDNサービスの仕組みから、分散型と集中型の二種類存在するCDNのメリット・デメリットまで、技術的になりがちそうな話題も非エンジニアの自分が理解できるよう視覚化された図でシェアいただきました。後半はさくらのクラウド選定ポイントと導入後の改善ポイントを解説いただきましたが、導入することにより俗人化していた業務が標準化された改善は面白かったです。標準化できた要素の幾つかの一つに、質の良いサポートと充実したオンラインドキュメントを挙げられていた点が印象的でした。

懇親会

最後に懇親会が企画されており、数社様と情報交換させていただきました。
軽食には見覚えのあるロゴを、たくさん発見しました。ご馳走様でした。

最後に

登壇者の皆さま、運営者の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。
本イベントに参加させていただいて、よかったと振り返ります。さくらのクラウドを、より理解したいという気持ちが沸き、次回イベント開催の機会があれば参加したいと思います。本レポートはイベント自体の存在を知らない方や、参加に迷われている方の参考にしていただけると幸いです。
独立系のクラウドインテグレーション事業者である当社は、さくらのクラウドを活用したワンストップサービスを展開してまいります。

出典

*1 さくらのパートナーネットワーク（さくらインターネット）

https://www.sakura.ad.jp/partners/

*2 データベースアプライアンス 停止中の利用料金を無料化制度導入のお知らせ

https://cloud.sakura.ad.jp/news/2024/09/26/db_charge_stop/

*3 デジタル人材育成の新たな一歩。「さくらのクラウド検定」担当者インタビュー

https://sakumaga.sakura.ad.jp/entry/certification-1/

*4 クラウドからのメール送信を簡単に。確実に。| Customers Mail Cloud

https://smtps.jp/

*5 エッジキャッシュCDN | レッドボックス

https://www.redbox.ne.jp/products/edge-cache