皆様、こんにちは。営業本部のT.Hです。
2023年7月27日に「KRPフェス2023」にて開催された弊社主催のオンラインセミナー「インバウンド特需のビッグ・ウェーブに乗り遅れるな!?」に参加してまいりましたので、レポートいたします。
オンラインセミナー詳細:インバウンド特需のビッグ・ウェーブに乗り遅れるな!?
今回は第1部にてタイ人向け観光サイト「FAV A GOOD TRAVEL」の紹介、第2部では現地スタッフへのインタビュー、第3部ではインドネシア&韓国出身の各スタッフによる対談形式で進行されました。
第1部 タイの訪日観光客向けインバウンドメディア「FAV A GOOD TRAVEL」の紹介
<訪日観光客向けインバウンドメディア「FAV A GOOD TRAVEL」のWebサイト>
「FAV A GOOD TRAVEL」とは訪日観光に興味のあるタイ人を対象にした観光サイトです。このサイトは、日本の自治体などが日本各地の紹介をするだけではなく、訪日したタイ人の方自身も情報発信ができるユーザー参加型の特徴を持っています。さらに、情報発信者やサイト閲覧者向けにプレゼント企画も行われており、豊富なコンテンツのサイトです。
リリースの背景は、コロナによる外出制限の影響でした。外出制限により、オンラインショッピングが急速に成長し、品質が高く安心して購入可能な商品を紹介するサイトへの需要が高まりました。そのニーズに応えて、レビューサイト「FAV A GOOD TIME」が立ち上がり、その基盤を元に「FAV A GOOD TRAVEL」がリリースされました。
「FAV A GOOD TRAVEL」にはサイト掲載とFacebookの投稿プランとして4つがあげられます。
中でも面白いと感じたのは「OMAKASE」プランです。タイでは日本語の「おまかせ」が流行っているそうで、日本食レストランでもおまかせというメニューがあるほど、この言葉が浸透しているようです。日本人として、嬉しいですね。
第2部 タイ好きの現地スタッフが語るリアルなタイ事情
第2部では弊社の営業担当東條によるタイ好きの現地スタッフ長田へのインタビュー形式で進行されました。こちらではいくつかありました質問から3つを抜粋してレポートいたします。
<第2部の東條と長田のインタビュー様子>
Q1. タイってどんなところ?タイ人特有の特徴はある?
タイは暖かい気候もあってか穏やかな人が多い印象です。もちろん性格も十人十色なので、一概には言えませんが、タイ人はよく「大丈夫」、「しょうがないよね」と言います。非常に前向きな人が多いと感じています。
Q2. タイの観光事情はどんな感じ?
前提としてコロナの影響で観光立国であるタイは経済が非常に落ち込みました。少しでも早く経済状況を良くしようと、タイ政府は2022年10月に入国制限を完全撤廃しました。その影響もあって、タイを訪れる観光客が増加しています。タイ国内では飲食店やホテルの建設ラッシュが進んでいます。もちろん、タイからの海外旅行の需要も大変高まっています。
Q3. 日本への観光事情としては?
海外旅行先として日本は非常に人気です。コロナ禍で全く旅行が出来なかったときでも、タイ国内に日本を再現した景色や日本食レストランが増えました。コロナ前より人気がありましたが、コロナ禍に入りさらに人気が高まった印象です。
ただし、日本は旅行先として人気ですが、特に東京や京都が注目を集めていると指摘されました。タイ人はSNSが大好きでInstagramの利用率が約75%程、Facebookの利用率が約95%程だそうです。SNSの利用率が高いところから、あまり知られていないニッチな場所が人気となる傾向があります。そのため、「FAV A GOOD TRAVEL」では有名な地域だけではなく、日本各地を地域別に紹介しており、知名度の低い場所も積極的に取り上げています。
また、タイ語に対応している都道府県は30県だけと説明されましたが、これは英語や中国語対応のサイトと比べると情報量が少ないという課題もあります。しかし、「FAV A GOOD TRAVEL」は言語の壁をクリアし、タイ人が欲しい情報を的確に提供することに注力しています。
第2部を通して、「FAV A GOOD TRAVEL」が日本の魅力を発信する単なる観光レビューサイトではなく、タイ人に寄り添いSNSが大好きである国民性に非常にマッチしたサイトであると感じました!
第3部 インバウンド事情を探る!インドネシア&韓国出身の各スタッフに聞いてみた
第3部では営業担当東條の進行により、弊社で働くインドネシア出身のケネディと韓国出身の呉が対談形式で日本の印象や日本観光について、外国人の目線から語ってもらいました。その対談からいくつかの質問を抜粋してレポートいたします。
<第3部の座談会の様子 | 左からインドネシア出身のケネディ、韓国出身の呉、進行の東條>
Q1. 日本に来る前日本への印象を教えてください。
ケネディ 事前に集めた情報では、日本のレストランの接客が丁寧だと聞いていましたが、実際に体験して王様のような接客ですごく驚きました。ただ、アレルギー持ちの友人が食品の確認に苦労したことから、言語の壁も感じました。
呉 私は2015年に日本に来ましたので、当時東京オリンピックの「おもてなし」で丁寧な印象を受けました。ただ、最初はケネディと同じく、言語の壁が本当に大変でした。
東條 私も京都にいると、外国人観光客によく道を尋ねられます。英語が全く分からないわけではないのですが、自信がなくて会話を早く終わらせようとすることがあります。
Q2. タイでは日本が人気の旅行先だが二人の母国では?
ケネディ インドネシアの人気海外旅行先ランキングで、日本は第4位です。上位3位はシンガポール、マレーシア、タイで、地理的要因から東南アジアが人気です。しかし、日本もかなり人気で、東京や京都だけでなく、北海道も田舎好きな人に人気です。
呉 2022年の最新調査によると、韓国での海外旅行先として日本が1番人気です。地理的な近さや円安などが影響しているようです。大阪、京都、東京はもちろんのこと、福岡も飛行機で1時間の距離という利便性や美味しいご飯などで人気です。また、韓国国内では、老舗の料亭のような高級感が感じられると「おまかせ」という言葉が、タイと同じように流行っています。
Q3. お二人の日本のおすすめスポットは?
呉 青森県のストーブ列車は初めての体験で印象に残りました。また、石川県金沢市は京都に似た雰囲気ですが、人出が少なく、ゆっくり観光できます。1泊でも十分楽しめると感じました。
ケネディ 私が楽しんだのは名古屋のトヨタ博物館です。たくさんの展示物や体験があり、とても楽しい時間を過ごしました。
東條 博物館や科学館などは日本人向けのイメージが強いかもしれませんが、外国人にも人気のようですね。
Q4. 最後にひとこと
呉 日本は人気の観光地です。魅力的な場所がたくさんあるので、有名な地域だけでなく、隠れた名所も人気になればいいと思っています。
ケネディ 東南アジアを除くと、インドネシアでは日本が人気海外旅行先ランキング1位です。インドネシアだけでなく、東南アジア全体にとっても日本は魅力的な国です。都会と田舎のバラエティーが豊富な点が特に魅力だと思います。
以上、第3部では営業担当東條の司会により、弊社で働くインドネシア出身のケネディと韓国出身の呉が、日本の印象や日本観光について、外国人の目線から対談形式で進行しました。日本が海外旅行先として人気があることは非常に嬉しく思います。外国人目線での率直な意見を聞く機会は中々なく、大変貴重な経験となりました。
まとめ
今回のセミナーでは、3つの部に分かれて海外目線における日本への観光事情を知ることができました。今後は京都や東京などの有名観光地だけでなく、まだ知られていない地域も脚光を浴びることを期待しています。「FAV A GOOD TRAVEL」を通じて、日本の魅力をより多くのタイ人に発信し、多くのタイ人が日本を好きになってくれることを願っています。