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2023.11.02

インタビュー記事

コストを抑えてDX!デジタルアセットマネジメントが制作会社やシステム会社にもたらす3つのメリット

フューチャースピリッツのプロデュース本部は、マーケティング戦略の設計からWEBサイト制作、データ解析、システム開発に至るまで、デジタル上の全領域においてお客様の要望を形にする受託制作を手がけています。
単なる制作会社ではなく、長年にわたりお客様のやりたいことを形にする受託制作を通じて、お客様のビジネス成長を長期的にサポートし、成功を共に築く信頼性の高いパートナーを目指しています。

そんなフューチャースピリッツのプロデュース本部は、これまで数百件以上にも及ぶ受託開発を行ってきました。多くのプロジェクトを通じて、デジタルアセットマネジメント(DAM)の必要性を実感してきました。
特に制作会社やシステム会社にとって、デジタルアセットマネジメント(DAM)はDX施策の一環として、各案件での効率と開発クオリティを向上させる有益な要素となりつつあると感じています。

今回は、このDAM開発を牽引するプロデュース本部の中村さんに、システム会社や制作会社がDAMを導入することで得られる3つの主要なメリットについて同じくプロデュース本部の高村がお話を伺いました。

なぜデジタルアセットマネジメントが重要なのか?今開発中のデジステ(DAM)とは?

フューチャースピリッツ プロデュース本部:中村 秀幸

ーなぜデジタルアセットマネジメントなのか?

インタビュアー高村:プロデュース本部は多くの受託開発プロジェクトを成功に導いてきました。中村さん自身も長い年月にわたる顧客関係を築いていますが、その道のりはすべて順調だったわけではないと伺いました。

中村氏:そうですね。もちろんすべてが順調ではありませんでした。お客様によっても色々な課題があり、時には想定外のトラブルが起きるなど、解決に苦心したこともありました。

高村:具体的にはどのような問題がありましたか?

中村氏:本当に色々なことがありましたが、今回のサービスを検討するに至ったものでいうと、以前、制作案件の中で、ロゴデータなどの頂いた素材が古く差し替えや作り直しという事態が起きたことがありました。
元々、ロゴや素材などのデータは、お客様から都度ファイル共有ツール等でご提供いただいていました。その時も同じような流れで対応しました。

ロゴや素材の使い方にはレギュレーションが細かく決まっていて、サイトで使用できるカラーなども厳密に規定されていました。しかし、土壇場でこれらに変更が加えられました。

そうなると、単に素材の差し替えで済むのであればよいのですが、全体として見直しが必要になることもあります。

そんな経験もあった中、お客様の案件の中でデジタルデータをマネジメント・共有するための開発案件があり、これ良いな!と。この考え方をうまく活用すればこれまでの非効率なやり方を改善できるのではないかと感じました。

実際、プロデュース本部で過去に私が直接関わっていない案件を調べてみたところ、目的は少し異なるものの、同様に素材や資料、ルールを共有するためのツールの受託開発に取り組んでいる例がいくつかありました。これにより、このようなツールには他の企業でも需要があるのではないかと考えるようになりました。

高村:そこでDAM(デジタルアセットマネジメント)というソリューションに目を向けたわけですね。

中村氏:そうですね。ただ、そもそもすでにDAMと呼ばれるサービスはいくつか世に出ており、他社のDAMソリューションが使えるのであればと考え色々調べてみました。
しかし、他社のツールはかなり高機能で、我々が必要としているもっとシンプルで分かりやすい情報のマネジメントと共有という点では複雑かつ高額であると感じました。それで、自社でDAMシステムの開発に取り組むことに決めました。

高村:なるほど。他社製のDAMは目的に対して機能が多く複雑すぎると。

中村氏:私としては、実際に案件で必要となる最新のロゴやアイコン、画像素材等とそれらの使用レギュレーションが情報として掲載されており、必要な素材を簡単に検索出来てダウンロードできること、またそれらの使い方が分かりやすくまとまっていて、ここさえ見ておけば制作案件は対応できる、というイメージのものを必要としていたので、例えばAIを駆使した検索だとか、プロジェクトの進捗管理機能などの要素は不要かなと考えていました。

逆に相手企業様に対しては、社内のブランドチーム等の担当部署の方で情報をマネジメントして頂き、それをそのまま社内の各部署や協力会社に共有して頂けるような、一つのシステムで二役出来ると便利なのではないかと考えました。

そうすることで、都度担当の方が探してデータをそろえて頂くような工数も削減することができると。

高村:そういった経緯で「デジステ(DAM)」の開発につながったわけですね。

中村氏:そうです。デジステは、我々のような協力会社と連携して制作物を作成する企業様向けに、ブランドについてのガイドラインやそれに紐づくデジタルアセットを効率的にマネジメント・共有するプラットフォームとして開発しています。特に、多くの協力会社とお仕事をする企業にとって、アセットのマネジメント・運用は非常に手間と労力がかかる作業です。デジステは、その負担を軽減し、アセットの有効活用をサポートするツールとして設計されています。

デジステ(DAM)のコンセプトと基本的な機能

ーデジステのコンセプト

デジステは、企業のアイデンティティを大切にし、関連するレギュレーションや素材等を適切・スムーズに運用頂ける環境を提供することを基本コンセプトにしています。

企業にとって、コーポレートアイデンティティやビジュアルアイデンティティの正しい運用は一貫性を確保し、差別化を促進し、顧客との信頼関係を構築するための必須要素であると考えます。

お客様がこれらの情報を管理・維持でき、各種メディアや、制作物での使用の際に、正しいデータ・正しい使用方法等の情報共有をスムーズに行って頂くための支援を、このデジステでやっていきたいと思っています。

ーデジステの基本的な機能

中村氏:「デジステ」は、以下のような基本的な機能を想定しています。

1. 閲覧・更新しやすいシンプルな見た目と機能:

・高いカスタマイズ性を持ちながらもシンプルな構造を保つことで、ユーザーリテラシーのレベルに関係なく利用できます。

・他のシステムとの連携やシングルサインオン(SSO)、ご要望に応じたカスタマイズにも柔軟に対応できます。

2. バージョン管理

・各ページの更新履歴を保存し、過去のバージョンに簡単にアクセスできます。誤って更新してしまった場合でも、過去のバージョンに戻すことが可能です。

3. アクセス権限のカスタマイズ

・グループやユーザーごとにアクセス権限を細かく設定でき、必要な人だけが特定のページやデータにアクセスできます。

・会社単位・部署単位・個人単位で閲覧範囲を絞ることで、データの不必要な拡散を避け、ユーザーにとって必要な情報を明確にし、スムーズな利用を支援します。
これにより、協力会社とのコラボレーションも効率化し、工数削減にも寄与します。

デジステ(DAM)がもたらす3つの効果

中村氏:開発中のデジステ(DAM)は、企業が抱える多くの課題に対応するために設計されています。特に、以下の3つの効果が期待できます。

工数・コストの削減:

素材や情報を必要とする方のアカウントを発行し、直接ダウンロードできるため、本システム上で最新の情報を常にアップデート頂くことで、利用される方のデータを探す工数、やり取りする工数を大幅に削減することができます。

効率的なデータマネジメント:

過去に制作した画像素材や資料などがバラバラに管理されていると、管理が煩雑になりがちです。デジステ(DAM)は情報のポータルサイトとして機能し、シンプルな構造と更新機能で通常のウェブサイトのようにメンテナンスが出来ます。

不要なデータ拡散を防ぐ:

制作案件などで素材やロゴデータを共有する際にファイル共有ツールを使うケースは多いですが、デジステでは必要な方にだけアカウントを発行し、直接確認やダウンロードができます。アカウントの閲覧範囲や期間を指定できるので、必要な情報だけを必要な方に提供できます。案件終了後は、アカウント削除でアクセス不可になります。

まとめ

フューチャースピリッツのプロデュース本部が現在開発中のデジステ(DAM)は、長年の受託制作経験から生まれたプロダクトです。特に、アセットマネジメント、ファイル共有の課題に対する解決策として、自社開発に踏み切りました。

開発は容易な道ではありませんが、その過程で得られるインサイトと経験が、製品の品質と信頼性を高める土台となっています。中村さんの言葉にもあるように、失敗から学び、顧客のニーズに応えるための改善を重ねています。

このインタビューを通じて、開発中のデジステ(DAM)がどのように企業の課題に対応する予定なのか、そしてその背景にある思いを知ることができました。フューチャースピリッツのプロデュース本部は、今後もお客様と共に成功を目指し、ビジネスパートナーとしての価値を高めていく所存です。

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