クラウド化やDXと言われる昨今、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を導入したいが専門的な知識が必要なため、自社で構築・運用するのは難しいというケースがよくあります。そこで、AWS の導入を検討している企業をサポートするパートナー企業があります。今回はそのパートナーについてご紹介します。
AWS アドバンストティアサービスパートナーの認定バッジ
AWS パートナーとは?
AWS パートナーとは、AWS の公式な認定を受け、AWS に関連する事業を行っている企業のことを指します。
このパートナーには5つのパスがあり、それぞれ実施している事業によって分類されています。
今回はこの中でもサービスパスにあたるAWS サービスパートナーについて詳しく解説していきます。
ソフトウェアパス | AWS 上で実行するまたは AWS と統合するソフトウェアを開発している AWS パートナー向け (ISV パートナーパスからの名称変更) |
ハードウェアパス | AWS と連携して稼働するハードウェアを開発している AWS パートナー向け |
サービスパス | AWS を活用してコンサルティング、プロフェッショナル、マネージド、付加価値提供再販サービスを提供している AWS パートナー向け |
トレーニングパス | AWS トレーニングを販売、提供、またはビジネスとして取り込んでいる AWS パートナー向け |
ディストリビューションパス | AWS ソリューションの再販と開発のために、ほかの企業を募集、教育、支援している AWS パートナー向け (招待制) |
AWS サービスパートナーとは?
AWS サービスパートナーとは、AWS のサービスを通してお客様の課題解決をサポートするパートナーです。具体的にはAWS の導入を検討しているお客様へのコンサルティング、AWS のサービスを提供、サポート、付加価値を付けたサービスの再販などを行います。
AWS サービスパートナーティアとは?
AWS サービスパートナーティアとは、認定を受けたパートナー企業の実績や、その社員が持つ資格を示すものです。
AWS サービスパートナーティアには、セレクト、アドバンスト、プレミアの3つがあります。
■AWS セレクトティアサービスパートナー
セレクトティアの要件として、年間3件以上の実績や、特定の資格を持った社員数などがあります。そのため、基本的なAWS のパートナーとして事業を行い実績が出来てきた企業というイメージの位置づけになります。
■AWS アドバンストティアサービスパートナー
アドバンストティアの要件は、年間20件以上の実績が必要です。また資格を持った社員数もセレクトティアの倍以上必要になります。
そのため、AWS のパートナーとしてしっかりとした実績を持ち、専門的な知識を持ったエンジニアがいる企業というイメージの位置づけになります。
■AWS プレミアティアサービスパートナー
プレミアティアの要件は、アドバンストティアよりも厳しくなるため日本でも2024年3月時点で15社しか認定されていません。そのため、実績、技術ともに最上位の企業であるというイメージの位置づけになります。
AWS サービスパートナーティアの要件
各ティアのパートナーとして認定されるためには、特定の要件を満たす必要があります。
下記要件に関する詳しい条件は、AWS パートナーセントラルをご確認ください。
セレクト |
アドバンスト |
プレミア |
|
APNパートナー |
2,500 USD/年 |
||
認定取得者 |
4人 (技術2人、ビジネス2人 |
8人 (技術4人、ビジネス4人 |
20人 (技術10人、ビジネス10人 |
AWS クラウドプラクティショナー |
2人 |
4人 |
10人 |
AWS 認定技術者数 |
2人 |
6人 最低3人のプロフェッショナルまたはスペシャリティ |
25人 最低10人のプロフェッショナルまたはスペシャリティ |
年間ローンチ |
3件 (合計MRR 1,500 USD以上) |
20件 (合計MRR 10,000 USD以上) |
50件 (合計MRR 50,000 USD以上) |
パートナー |
ー |
必要 |
必要 |
エグゼクティブ |
ー |
ー |
必要 |
AWS コンピテンシー、AWS MSP、またはAWS Well Architected |
ー |
ー |
3 MSPまたはDevOpsコンピテンシーを3つのうちの1つとして含める必要がある |
AWS コンサルティングパートナーのティア基準を継続的に達成 |
ー |
ー |
6か月 |
まとめ
AWS パートナーについてご紹介しました。今回は特にサービスパートナーについて詳しく解説しました。AWS の導入をサポートする企業は多いため、どの企業を選んでいいかわからない…。そんな時はご紹介したサービスパートナーティアも選定条件の1つにすることをおすすめします。また弊社はAWS アドバンストティアサービスパートナーに認定されていますので、何かAWS に関するお困りごとなどございましたらお気軽にご相談ください。