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2024.08.01

用語解説

AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」とは?

最近よく耳にするようになった生成AIサービス。有名なものだと、ChatGPTGeminiMicrosoft 365 Copilotなど様々な企業からサービスが展開されています。
そのような中、クラウドコンピューティングサービスで有名なアマゾン ウェブ サービス(AWS)も生成AIサービスを20239月にリリースしています。今回はその生成AIサービスであるAmazon Bedrockについて、どのようなサービスなのか、特徴やメリットを踏まえながら詳しく解説します。

Amazon Bedrockとは?

Amazon BedrockAWSが提供する生成AIサービスで、生成AIの基盤モデルをAPI経由で利用することで、簡単に生成AIアプリケーションを構築できるサービスです。

基盤モデルを自分で選択することができ、Amazonが提供する基盤モデルであるAmazon Titanはもちろん、Metaが提供しているLlamaなどにも対応しています。
また基盤モデルの種類も以下のように豊富なため、自分が実装したい生成AIアプリケーションに適した基盤モデルを選び、利用することができます。

モデル名 入力データ 出力データ
テキストモデル テキスト テキスト
テキスト&ビジョンモデル 画像とテキスト テキスト
画像モデル テキスト 画像
埋め込みモデル 画像かテキスト 数値表現に変換

Amazon Bedrockの特徴

1.インフラ管理が不要
Amazon Bedrockの特徴1つ目はインフラ管理が不要である点です。
Amazon BedrockAPIを経由して様々な基盤モデルにアクセスできるので、サーバーレスでインフラの管理が不要です。そのため、ユーザーはアプリケーションなどの実装に集中することができます。

2.セキュアな利用環境
Amazon Bedrockの特徴2つ目はセキュアな利用環境が整っているという点です。
生成AIサービスを利用する上で必ず課題になるのがセキュリティや利用ユーザーのデータの取り扱いです。
まずAmazon Bedrockでは利用ユーザーのデータが、モデルの学習やAWSなどのモデルプロバイダーに共有されることはありません。入出力されたデータを人間がレビュー(検閲)することも一切ありません。
また、利用ユーザーのデータは指定したリージョン内に留まります。そのため、海外にデータを持ち出すことが許可されていない場合でも、東京リージョンを指定することで国内にデータを留めることができます。
さらに利用ユーザーのデータは転送中でも保管中でもすべて暗号化されているので、セキュアに利用することができます。

3.AWSサービスとの連携
Amazon Bedrockの特徴3つ目はAWSのその他のサービスとの連携ができる点です。
Amazon BedrockAWSのサービスのため、AWS Lambdaなどと組み合わせてチャットボットを作成する、Amazon S3を利用してデータを、モデルに供給することもできます。

Amazon Bedrockでできること

Amazon Bedrockを利用することで幅広いAIアプリケーションを構築することができます。
例としては、チャットボット、バーチャルアシスタント、テキスト要約、コンテンツ制作、コード生成などがあります。具体的には、自然言語処理モデルを利用してカスタマーサポートの自動応答システムを構築する、画像生成モデルを利用して広告バナーなどのコンテンツを自動生成するなど様々です。

まとめ

Amazon Bedrockは、AWSが提供する生成AIサービスで、生成AIの基盤モデルをAPI経由で利用することで、簡単に生成AIアプリケーションを構築できるサービスとご紹介しました。特徴としてはインフラ管理の負担軽減、セキュアなデータ取り扱い、AWSの豊富なサービスと連携できる点があげられます。
Amazon Bedrockを利用することで、チャットボットやバーチャルアシスタント、テキスト要約、コンテンツ制作、コード生成などのAIアプリケーションを構築することができます。まだ利用されていない方は、ぜひAWS公式ページなどを参考に利用してみてください。

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