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2024.12.05

用語解説

【データセンターとは?】初心者でもわかるざっくり解説

データセンターをご存じでしょうか?
私たちの生活や企業の業務など、現代社会の利便性・安全性に必要不可欠なインターネットにおいて、データセンターはサーバーやネットワーク機器を適切に管理・運用するための施設として重要です。普段、私たちがインターネットを利用する場合に、意識することないデータセンターを、今回の記事で解説いたします。

データセンターの概要

データセンターとは、現代のデジタル社会を支える重要なITインフラです。日本データセンター協会様の定義によると、データセンターは以下のように建物の総称となります。

データセンターとは、インターネット用のサーバーやデータ通信、固定・携帯・IP電話などの装置を設置・運用することに特化した建物の総称を指します。また、特にインターネット接続に特化したものをインターネットデータセンター(Internet Data Center、iDC)と呼ばれる場合があります。

https://www.digital.go.jp/policies/gov_cloudより引用

本セクションでは、データセンターの基本的な定義とその役割について解説します。

データセンターは何をする場所?

現代の情報社会では、企業やサービス提供者が、日々膨大な量のデータを生成しています。そのデータを安全に保管し、効率的に運用するためには、高度な技術と設備が必要です。その役割を果たすのがデータセンターです。データセンターはサーバーやネットワーク機器を収納し、それらを適切に管理・運用するための施設です。情報社会の根幹を支えているデータセンターは、個人や企業にとって必須のITインフラであり、データセンターのない日常生活は大変不便なものになり得ます。
例えば、インターネット上の検索エンジン、SNS、オンラインショッピングサイトなどのサービスは、全てデータセンターにある多数のサーバーを利用して運営されています。

データセンターを構成する要素

データセンターの重要性を理解していても、多くの人々は内部の仕組みを理解していないのではないでしょうか。本セクションでは、データセンターを構成する各要素について解説します。

サーバーとその役割

サーバーはデータセンターの中心的な要素であり、データやアプリケーションをユーザーに提供する役割を持ちます。例えば、WebサーバーはユーザーがアクセスするWebページを提供し、メールサーバーは電子メールの送受信を管理します。これらのサーバーの円滑な稼働により、私たちの快適なデジタルライフが実現されるのです。
さらに、サーバーの健全な動作はデータセンター全体のパフォーマンスだけでなく、信頼性に直接影響します。サーバーはデータを単に保管するだけでなく、リアルタイムで処理し、必要に応じてユーザーに提供する機能も担っています。

ネットワークとストレージの重要性

データセンターにおけるネットワークとストレージは、効率的な運用を実現するために非常に重要な役割を果たします。ユーザー体験の向上とデータの安全性を確保するために、欠かせません。

ネットワーク

ネットワークがスムーズに動作することで、データの転送速度が速まり、ユーザーの待ち時間が大幅に短縮します。特に電子商取引サイトやオンラインサービスでは、ネットワークの遅延がユーザーの利便性を損なう大きな要因となり得ます。例えば、商品ページの表示が遅れるだけで、ユーザーがサイトから離れる可能性が高まり、結果的に機会損失のリスクが生じます。

ストレージ

ストレージはデータの正確な保管と迅速なアクセスの保証を求められ、高い信頼性のストレージは企業にとって不可欠です。ストレージ障害が発生すると、重要な顧客情報や購入履歴が失われるリスクが高まり、企業の信用を損なう原因にもなります。最適なストレージ環境の構築は、万が一の障害発生時にも迅速な復旧が可能で、データ喪失を最小限に抑えることができます。

冷却システムと電源供給の裏側

データセンターの安定稼働には、効率的な冷却システムと高い電源供給が必須です。データセンター内のサーバーやネットワーク機器は常に動作しており、電力の大量消費と同時に膨大な熱を発生させます。これを適切に管理しないと、機器の故障やサービスダウンのリスクが増大します。
例えば、大手データセンタープロバイダーは、冗長化された電源供給システムや最新の冷却技術を採用しており、これにより24時間365日の安定稼働を実現しています。さらに無停電電源装置(UPS)も配備することで、停電などによる電源の喪失を防ぐ工夫も施されています。

データセンターの安全性

データセンターの運営に、安全性は極めて重要なポイントの一つです。データは企業や個人の資産であり、その保護が求められます。本セクションでは、データセンターにおける安全性の確保方法を解説します。

データを守るための物理セキュリティ

自然災害や不正侵入など物理的な脅威からデータを守る必要があるため、以下のような物理的なセキュリティ対策が重要です。

  • 施設の入退室管理(アクセス制限):ICカードや生体認証システム
  • 24時間365日の監視(不審な動きへの対応):監視カメラや警備員の配置
  • 火災対策:自動消火装置の設置や防火扉の導入
  • 耐震対策:建物自体の耐震設計
  • 停電対策:サーバールームに無停電電源装置(UPS)や常用発電機の配置

サイバー攻撃の対策

ハッキングなど高度なサイバー攻撃にも、以下のような強固な対策が必要です。

  • 外部から不正アクセスの防御: ファイアウォール
  • リアルタイムの不正行為監視: 侵入検知システム(IDS)や侵入防止システム(IPS)

BCP(事業継続計画)と災害対策

データセンターに、事業継続計画(BCP)と災害対策も不可欠です。自然災害や人為的な事故が発生した場合、データの損失やシステムダウンは企業にとって深刻な影響を及ぼします。BCPと災害対策を考慮することで事業を継続し、サービス提供の維持ができるからです。物理セキュリティ対策にあった耐震対策や停電対策に加えて、以下のような対策が挙げられます。

  • 自然災害対策: 異なる地域のデータセンターにバックアップデータの取得
  • 冷却機器の故障対策: 冷却システムの冗長化

都市型データセンターと郊外型データセンター

安全性が不可欠な理由は前述のとおりですが、企業はBCPの観点から、データセンターのロケーションも慎重に考慮する必要があります。本セクションでは、都市型と郊外型の各データセンターにおける特長を解説いたします。

都市型であるKRPデータセンター(京都)の特長

KRPデータセンター(京都)は、都市型のデータセンターとして多くの利便性を提供しています。本データセンターは京都の都市部に位置しており、交通アクセスの良い点が特徴です。新幹線などの主要交通網が発達しており、遠方からのアクセスも容易であり、ビジネス活動のサポートに絶好のロケーションと言えるでしょう。また京都に限らず都市には多くの企業や研究機関が集積しているため、ビジネスの中心地として地位を確立しています。そのため企業間のネットワークが充実しており、ビジネスチャンスを生み出す環境が整っています。例えばIT企業やスタートアップのオフィスが本エリアに構えており、データセンターの容易な利用と効率的な運用が可能です。
フューチャースピリッツ提供のFutureWeb PRO/VPSのサーバーは、KRP内のデータセンターで管理しています。同施設内にある弊社本社のある棟はデータセンターの棟とローカル接続されているため、迅速な対応が可能です。

 

郊外型である石狩データセンター(北海道)の特長

さくらインターネット株式会社様の保有する石狩データセンターはクラウドコンピューティングに最適化されたデータセンターで、地域の特性を活かしたエネルギー効率の高い運用が特長です。北海道の冷涼な気候を活用した自然冷却を採用することで、エネルギー効率が高く、環境にも配慮した運用を実現しています。さらに特筆すべき点の一つに、ロケーションがあげられます。石狩データセンターが立地する北海道は、地震や津波のリスクが比較的低い地域とされており、災害リスクを最小限に抑えることが可能です。
さくらインターネット株式会社様の石狩データセンターは、さくらのクラウドで利用可能です。さくらのクラウドの構築から運用までお任せいただける、フューチャースピリッツの「さくらのクラウド」構築・運用パックをご検討ください。

まとめ

本記事ではデータセンターの基礎知識からその重要性、仕組み、安全性、そして具体例としてのデータセンターについて解説しました。本記事を機に、自社や利用サービスのデータセンターも確認されてみるのは、いかがでしょうか。セキュリティ対策や事業継続計画の見直しは、ビジネスにおける重要なポイントの一つです。

関連リンク
株式会社フューチャースピリッツ:
データセンター
「さくらのクラウド」構築・運用パック
さくらインターネット株式会社:
石狩データセンター
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